海風と港町のにぎわいを味わう日帰りグルメ散歩
朝の京急線でスタート
週末の朝、少し早起きして品川駅へ向かった。赤い車体でおなじみの京急線に乗り込み、目的はもちろん三崎口。都心を離れるにつれて車窓の景色がゆっくりと広がっていく。高層ビル群から住宅街、そして視界の向こうに広がる海の気配が近づくと、旅の気分が自然と高まってくる。
京急線は特急でも快適で、座席に腰を落ち着けると小旅行の始まりという実感が湧いてくる。途中の横浜や金沢文庫を過ぎる頃には、乗客もどこかリラックスした雰囲気。休日の穏やかさが車内を満たしていた。
終点・三崎口駅からバスで港町へ
三崎口駅に到着すると、駅前のバスロータリーから三崎港方面行きのバスに乗り換える。ここから港までは約15分。車窓に広がる緑と海が近づいてくる感じがたまらない。
交通系ICカードはもちろん利用できるので移動はスムーズ。京急の「みさきまぐろきっぷ」を使うとさらにお得だが、今回は気ままな食べ歩き旅ということで普通に向かうことにした。
三崎港に着いたら、まずは散歩
三崎港にバスが到着すると、まぐろの町らしいのんびりとした雰囲気に包まれる。海に浮かぶ漁船、潮の香り、そして港町ならではの活気ある声。
まずは港沿いを少し歩いて、朝の三崎の空気を胸いっぱい吸い込む。市場周辺では、仕込み中の店や、野菜や地魚を並べ始める露店など、ゆったりしつつも活気のある光景が広がっていた。
1軒目:名物まぐろ丼を堪能
三崎に来たら、まずは王道のまぐろ丼。今回は地元でも人気の定食屋へ。観光客だけでなく、地元の人も多く訪れる店らしく、活気がある。
注文したのは、赤身・中落ち・漬けなどが盛られた贅沢なまぐろ丼。ひと口食べた瞬間に「これは三崎に来てよかった」と思わせてくれる鮮度。まぐろ特有のねっとりとした旨みと、やさしい醤油の風味が絶妙だ。
付け合わせの味噌汁にも海の香りが漂い、朝から満ち足りた気持ちになる。
三崎の町を歩く時間も旅の魅力
食後は三崎の町をぶらぶらと散策。昔ながらの商店や、古い建物をリノベーションしたカフェ、地元の鮮魚店などが並ぶ通りを歩くと、懐かしさと新しさが混ざり合った独特の雰囲気を感じる。
道すがら、手作り感あふれる看板や、干物を干す店先、地元のおばあちゃんが売る旬野菜など、小さな発見が次々と現れる。
観光地というより「生活のある港町」を感じられるのが三崎の魅力だ。
2軒目:まぐろコロッケを食べ歩き
三崎といえば、食べ歩きにぴったりな「まぐろコロッケ」も外せない。地元の精肉店で揚げたてを購入し、その場でひと口。サクッとした衣の中から、ほんのりまぐろの旨みが感じられるふわっと軽いジャガイモの味が広がる。
食べ歩きにはちょうどよく、散歩のお供にも最適。こうした港町グルメは、旅の気分をさらに盛り上げてくれる。
3軒目:三崎の地魚を使った惣菜店へ
港近くには、地魚を使った総菜を売る店も多い。今回は店先に並んでいた「まぐろ竜田揚げ」と「魚の南蛮漬け」を購入。海を見ながら座れるベンチでいただく。
竜田揚げは衣がカリッとしており、中はしっとり。噛むたびに魚の旨みがしっかり感じられ、揚げ物なのに重くない。南蛮漬けは甘酸っぱいタレが染み込んでいて、海風と一緒に食べると妙に爽やか。
食べ歩きとはいえ、ここまで来るとちょっとした「港町グルメコース」になっている。
うらりマルシェでお土産探し
三崎港のランドマークでもある「うらりマルシェ」では、地元の鮮魚や加工品がずらりと並ぶ。まぐろのカマ、漬け、干物、海藻類など、料理好きにはたまらない品揃え。
試食をしながら歩いていると、あれもこれも買いたくなってしまう。今回は家で楽しむために「まぐろの漬け」と「海鮮丼セット」を購入。自宅でも三崎の味を楽しめるのがうれしい。
海辺で少し休憩
食べ歩きと買い物を満喫したところで、港の近くにあるベンチに腰掛けて休憩。波の音を聞きながら、のんびり海を眺める時間が最高のリフレッシュになる。
観光スポットというより「海がある日常」にふれられるのが三崎の魅力だと改めて感じた。都会の慌ただしさとはまったく違う、ゆったりした空気がこの町には流れている。
カフェでひと息
最後に、町の中心にある小さなカフェへ立ち寄る。テーブル席から見える通りは、地元の人が行き交う穏やかな景色。観光客向けというより、普段から町の人が使っている店のようで落ち着く。
アイスコーヒーと手作りスイーツをいただきながら、今日の食べ歩きの余韻にひたる。三崎は海鮮だけでなく、こうしたカフェ文化もあるのがうれしい発見だった。
帰りの京急線で一日を振り返る
三崎港からバスで三崎口駅へ戻り、京急線に乗ると、車窓から見える夕陽がゆっくり沈み始めていた。海辺の町でのんびり食べ歩きをした一日の疲れが、ちょうどよく心地よい。
都心から比較的近いのに、旅らしさを存分に味わえるのが三崎の魅力だ。まぐろはもちろん、街歩きや風景、地元の人の温かさが体験できる。京急線に乗るだけで、こんなにも濃い一日が過ごせるのだと改めて感じた。
京急で行く三崎食べ歩きは気軽な“小旅行”に最適
三崎は、日帰りでも十分楽しめる港町。京急線でふらりと訪れれば、まぐろを中心とした海鮮グルメ、港町の風景、のんびりとした時間をまとめて味わえる。
食べ歩きの町としての魅力も高く、歩くたびに新しいお店や小さな発見がある。都会の喧騒から少し離れて、海風を感じながら過ごす休日は、心を軽くしてくれる特別な体験になる。

